TOP > 建物づくり4つのポイント
仕口・継手や隅木の接合部、寺社建築の美しい屋根の勾配など、複雑に組み合う接合部や曲線を巧みに作り上げていく伝統的な「宮大工」の技法に、職人技と現代工法を組み入れた建物づくりを信条としています。
しかし、数寄家、宮大工いずれの技術にしても、その大本となっているのは「木を活かす」心。
木そのものの表情や力強さを最大限に活かすための、日本の伝統建築の技術を大切にしております。
生まれも育ちも生粋の栃木人です。
明治の良き時代、通りに面した見世蔵の旦那衆との繋がりは、仕事を依頼されるだけでなく、台風時には風雨の中でも被害がないか自然と見回りしたくらい強い信頼関係がありました。
今の時代、どのような難しい仕事でも率先する気風を受け継いでおります。
心の拠り所にする建物は約1200年前から現存します。
大工の神様は聖徳太子と言われています。聖徳太子の像の手には直角の物差しを持っています。 この物差しが使いこなせれば、どのような木造の建物でも造れます。
しかし時代が進んで機械化になり、大工が考えて造る部分がほんの少しになってしまいました。
昔から先人が努力しながら技法を体得してきたことを学び取り、自分が少しでも本筋の作り方を体得して造ることが、若い後継者の刺激になり、少しでも伝統建築が残ることを心に刻み、日々勉強しています。
誰でも最初から仕事の出来る人はいないと思います。
仕事を覚える時は「名人」と呼ばれる人に接することと思い、昼間大工をしながら、夜行バスで京都の名だたる大工のところに行き、見ず知らずでも熱意を持って教えを請いに行きました。 東京でも何人かの親方に教えを請いました。
そのようなことを今でも機会があれば続けています。そうして各地・各方面へと少しずつ築いてきた人脈は、私の財産です。
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